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(Buc anh nay lay tu tren mang chung)
2009年12月8日、ベトナム国防省は国防白書を公表した。今回の同書公表は、1998年、2004年に次いで3度目になる。その目玉はどうやらベトナムでは初めての国防予算及び常備軍規模の公開にあるようで、世界の主要なメディア各紙はすぐさまその内容を報道した。
同書の公表年次は特に規定されていないようで、前回の2004年版からは5年ぶりだが、その前の年版とは6年ぶりとなる。したがって、どのようなレギュレーションとなるかはベトナム側の都合による。しかし、今次公表のタイミングはベトナム党または政府の一定の政治的計算が働いていたようにも思われる。
というのは、2008年から09年にかけて、南シナ海を巡るベトナムと中国間の海上主権問題は、ベトナム一般世論を巻き込みつつその緊張の度合いを増していた。ベトナム側の中国に対する潜在的警戒心は党・政府の政治宣伝も相まってすでに一般国民の感情に根付いてきたが、そうした中で昨今のベトナム党・政府の中国側との政治的、経済的「歩み寄り」、または譲歩ともとれる政策は一部の国民の不信感を買いネット社会を通じて流布されていた。他方、中国の経済発展に起因する世界的規模な資源獲得戦略と関連して、中国が自国軍隊(人民解放軍)の陸・空・海三軍の近代化を推し進めて国防予算を増加していることも、ベトナムの対中脅威認識を一層深めたはずである。
ことに、チュオンサ群島(南沙群島)周辺におけるベトナム漁民と漁船拿捕事件は、国民からの圧力でなかば党・政府の姿勢をより対中批判へと向かわせた感がある。つまり、国民は党・政府に対して国家レベルで中国側に鮮明な態度を示すように望んでいるのである。そうしたことがどれだけ作用したのか否かは定かではないが、同年12月10日から15日にかけてフン・クアン・タイン国防相(大将)が訪米して良好化する対米関係を国際的に印象付けた他、ほぼ同時期にグェン・タン・ズン首相が訪ロし、ロシア製キロ級潜水艦の購入を広く世界に知らしめた。また、タイン国防相は訪米の後に続けて訪仏し、フランスから軍用ヘリコプターや輸送機、そして、医療物資の購入契約をしたとされている。国防次官グエン・フィ・ヒィウ上将の訪韓と韓国国防産業との接触もすべてこの時期に集中した。国防白書の公表は、こうした情勢に挟み込まれるような時期を選んで行われたのであった。
 なお、同白書の付録部分にはすべての08式軍服の図柄が記載、紹介されている。ただし、この文献そのものが印刷部数が限定されており、入手は容易ではない。



すでに08式制服の項目で申し上げたように、人民軍は1994年の94式で行った軍服デザインの改正を大幅に上回る新規デザインに基づいた軍服の全面的な見直しを08年に行いました。それは09年12月22日の人民軍創立65周年にあわせて全軍に新デザインの軍服を完全支給することでプロジェクトの完成を計ろうとするものでした。
 ここに紹介するのは、今回の全面見直しの中で改正された士官用野戦服(迷彩服)です。着用者は佐官で、ネームプレートが右胸に直接縫い付けられています(提供者の都合で伏せてあります)。デザイン的には各国軍のものと相似しており、ベトナムだけに関して言うならば南ベトナム政府軍や米軍のそれともさほど変わりないと思います。左腕に人民軍を示すワッペンがありますが、これは今までの人民軍の軍服には見られなかった傾向といえます。人民軍の迷彩パターンは今まで全軍的に普及したことはなく、一部の兵科などで使用されていただけでしたので、これからはアセアンなどの他国軍との共同作業への参加が増える状況にあわせたことも考えられます。ただし、質的な面で言えば、野戦服にしては布地がやや薄いように思われ、耐久性が要求される演習などの場でどこまで使用できるのか、推し測る必要が出てくるようにも思われます。
 生産工場は軍内縫製工場としては企業規模も大きく、新デザインの制服生産の一端を担うX28縫製公司です。また、士官用編上靴も同社の製品です。

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