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Archive for the ‘ベトナム人民軍 (3) 08式 mũ Kepi K08 QĐNDVN No.3’ Category

ベトナム人民海軍 Hải quân quân đội nhân dân Việt nam / Quân chủng Hải quân

  かねてからの南シナ海における対中脅威を受けて、ベトナム政府は海上主権の防衛力整備のために必要な整備を進めてきました。とはいえ、その進度は経済力の問題などから決して早いとはいえず、特に海上防衛を直接つかさどる海軍力増強は貧弱なままでした。しかし、ベトナムは2020年までに潜水艦艦隊(キロ級潜水艦・旅団レベル)を編成し(購入先はロシア)、その数は6隻と見込んでいます。ロシアは2014年から随時引き渡しを行う予定のようです。さらに、ベトナム海軍は海軍航空隊の整備も行っています。
 下記の写真は(1枚目)士官用冬用制帽、そして軍服の右胸に着装が決まったばかりの胸章です。(2枚目)胸章をアップしたものです。(3枚目)ベトナム海軍司令官の「礼装用」制帽です。これは将官用です。控えの車中に置かれたものを断りをいれて撮影しました。将官用は帯の部分に文様が施され、バイザーの下地はコーディユロイなど特別仕様です。(4枚目)訪日時の視察先で撮影したものです。

 

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これまで様々なタイプの82式制帽を見てまいりましたが、それらは大別して高級士官用と一般士官(ないし下士官)用に分けられました。両者の根本的な違いは生地にあり、前者はソ連製などの粗目のあるバガディン生地などで色に深みがあり、形状も整っていて歪みがなく、バランスある状態が保たれていることがわかります。しかし、つばの素材や内側にみえる帽子を支える各種素材、縫製などは生産時期にもよるので高級士官といっても特別なものにはかならずしもならないようです(一部の上層部用は別かもしれませんが)。他方、一般士官用は生地が粗く、形状も歪みが得てして多い、つばに縁どりがなく一枚のプラスチックで作られているものが目立つ、などのようです。なお、両者はいずれも内側に生産工場やサイズなどを記したひし形シール、ないし、黒いサイズ印、などが貼られているか、刻印されています。色合いもカーキ色かそれに類した系統の色になります。
 今回ご紹介するのは、これまで見てきたタイプとは相当異なり、化繊の生地の色が明るく涼しげな夏向けのようです。形状は天井部が平たく(そりがない平坦タイプ)、従来の82式というよりかはそれ以前のタイプにすら見えます。刻印には軍企業ではなくMinh Cuongという生産者屋号のような文字が見えます。つばに縁があり、プラスチックの一枚ものではありません。
 しかし、内側の帽子をさせる素材や組み立ての基本構造は82式とさほど変わらないようです。一つ違うのは、切れているようではありますが、顎ひものような紐が2本見えます。また、夏向けの記事と判断したのは、以前南部で入手した、夏季特有の82式軍服の生地と酷似しているからです。いずれにしても82式は統一的な軍服以前の時代を象徴するように、時期と場所によって三種三様の様々なタイプが流通している、特殊な時代の軍装といえるでしょう。 (下の写真はホーチミン市で入手した82式軍服です。生地が今回の制帽と同様のものです)



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